エアガンの種類とそれぞれの特徴
サバゲーで使用する『エアガン』。ひとくちにエアガンといっても様々な種類のものがあり、それぞれに特徴があります。
ガスガン

ガスの圧力で弾を発射させる仕組みです。ハンドガンでは種類も豊富にあるため、人気を集めています。実銃と同様のブローバック機構を持つ機種が多く、まるで実銃を撃っているかのような感覚を楽しめます。スライドが動かずトリガーを引く指の力だけで次弾を装填する機種を「固定スライドガスガン」と呼び、スライド・ボルトが発射ごとに動いて給弾するブローバック機構を持つ機種を「ガスブロバーバック(ガスブロ)」と呼びます。
ガスガンは、別途、バッテリー等を用意せずとも(電動ガンはほとんどの機種でバッテリー・充電器が別売りです)、ガスを注入するだけですぐに撃つことが出来る気軽さがあり、機種によってはフルオート(連射)も可能です。
電動ガン
バッテリーでモーターを回転させ、ピストンで空気を圧縮し弾を発射させる仕組みで連射に強いため、アサルトライフルなどの連射メインのエアガンが人気です。気温に関係なく冬場でも安定した性能を発揮し、種類が豊富にあるのが魅力です。
現在の電動ガンのもととなったのは、1991年に発売された東京マルイのFA-MASです。当時、ガスガンが一般的でしたが、FA-MASは電動ガンならではの安定した動作で人気を博しました。そして、東京マルイが1994年に発売したM16A1/XM177E2には、BB弾に下方向の回転を与え飛距離を伸ばす「可変ホップアップシステム」が搭載されました。
現在の海外製電動ガンもすべて、東京マルイの電動ガンシステム&可変ホップアップに基づいて開発されています。現在使われている電動ガンのメカボックス(内部機構)は、Ver.2:M4・MP5系、Ver.3:AK・G36・SG・MP5クルツ系、Ver.7:M14系がメインです。
エアーコッキングガン
スプリングで空気を圧縮し、その力で弾を発射させる仕組みがエアーコッキングガン(略称「エアコキ」)です。1発撃つたびに人力でスプリングを圧縮する必要がありますが、ガスやバッテリーを使用しないためコストがかからないというメリットがあります。また、構造が単純なため壊れにくいのも特徴です。
エアガンの元祖ともいうべきなのがエアーコッキングガンであり、その歴史は1970年代(タカトク SS シリーズ)までさかのぼります。現在は、2006年の銃刀法改正でパワーの上限が0.989Jと定まっているため、すべてのエアガンの飛距離の上限はほぼ同じであり、連射の出来る電動ガン・ガスガンと比べて、サバイバルゲームでのエアーコッキングガンの利点はあまりありません。しかし、エアーコッキングガンは集弾性を高めやすく、「ワンショット・ワンキル」を狙うスナイパーに根強い人気があります。